以前、手塚治虫の短編「ひまわりさん」と菅野マナミの長編「ひまわりさん」の
比較を書きましたが改めて菅野版の面白さを書きたいと思います。
↓比較の記事はこちら
好きという言葉がたくさん出てきますが、百合ではなく、あこがれというか
家族愛、姉妹愛といった感じのほんわかした好き、です。
※ネタばれあります。
ひまわりさんはあだ名にゃ
| 日常生活 | ●●●●● | 舞台 | 現代日本 |
| ドキドキ度 | ●●●● | 萌え要素 | きれいなお姉さん かわいい女子高生 |
| ほんわか度 | ●●●●● | 発表年 | 2009年～2022年 |
ひまわりさんはひまわり書房の店主
主人公のひまわりさんは、長い黒髪、長いスカートをはいたメガネ美人。
どことなくミステリアスな彼女は高校の近くの小さな書店の店主です。
回が進んで行くと、ひまわりさんは優しくきれいなだけでなく
なんとなくかわいい人だと思います。
感情が薄い感じですが、女子高生まつりちゃんに好かれることでだんだん変わってきます。
おひさまのような女子高生まつりちゃん
ひまわりさんが大好きでひまわり書房に入り浸っているまつりちゃん。
おかっぱヘアーの明るいまつりちゃんはいつの間にかひまわり書房の人気者になります。
最初はそっけないひまわりさんですが、だんだんとまつりちゃんの存在が
大きくなっていきます。
主要登場人物
ひまわりさん
ひまわり書房の店主。
いつも店で本を読んでいる。
メガネ美人だが愛想はあまりない。
ひまわり書房の２階に住んでいる。
まつりちゃん
ひまわり書房の近くの高校に通う女子高生。
いつもひまわりさんに好きだと言ってはサラッと流されている。
まつりちゃんにとってのひまわりさんは
あこがれの人であり姉的存在である。
登校前と下校時には必ず
ひまわり書房によって
ひまわりさんに元気に挨拶をしている。
風子（ふうこ）
まつりちゃんの２つ下の妹。
バレー部に入っているちょっとボーイッシュな女の子。
まつりちゃんのことが大好き。
ひまわりさんのことも好きになる。
黒井里 薫（くろいざと・かおる）
ひまわりさんの兄。小説家。
名前はペンネーム。
時々ひまわり書房にやって来る。
イケメンで女の子にモテる。
筆者おススメポイント
※ネタばれあります。
ひまわりさん、まつりちゃんをはじめ
登場人物がとてもいいです。
暗いところはほとんどなく、
好きな人に喜んでもらいたいという
気持ちであふれています。
また、いろいろなところが程よく描かれているので
ほかの作品だったら強調されてちょっと引くなというところあるものですが
それがなく、すっきりしています。
例えば若い小説家の先生が和服で出てきますが和服ということが強調されておらず
自然に描かれています。
あくまで個人の主観です。
書籍情報
MFコミックス アライブシリーズで全13巻で出ています。
最終巻の発行年は2022年です。
まつりちゃんのたのしい高校生活
まつりちゃんの楽しい高校生活が
ところどころ出てきます。
こんな高校生活がおくれたら
どんなに楽しいことかと思います。
まつりちゃんを含む仲良し４人。
お出かけしたり、文化祭やったり
普通の高校のイベントも
とても楽しいです。
12巻でひまわりさんの母登場
ひまわりさんのお母さんはちょっと変わった人です。
ひまわりさんが小さい頃に家を出て行ってしまうのですが
その謎が12巻で明らかになります。
ここのシーンも何度も読み返してしまうほど
ある意味面白いシーンです。
「ひまわりさん」の名前は受け継がれていく
先々代のひまわりさん：初代ひまわりさん（優しそうな男性）
先代のひまわりさん：白髪の美女・初代ひまわりさんの孫（享年25？持病で病死）
現在のひまわりさん：先代のひまわりさん時代にバイトをしていた。（当時高校生）
というふうにひまわりさんの名前は受け継がれていってます。
いつの時代のひまわりさんも、お客様に愛されて小さなひまわり書房は成り立っていたんですね。
なんとも素敵な話です。
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