「いいゆだね!」は「こちら亀有公園前派出所」で有名な秋本治さんの漫画です。
1944年に3話描かれていて、2017年に再開し、2019年まで連載されていました。
※ネタばれあります。
江戸っ子気質のマリア・ルーレスがステキにゃ
楽しさ | ●●●●● | 舞台 | 現代日本 |
下町感 | ●●●●● | 萌え要素 | 下町情緒 きれいなお姉さん |
かっこよさ | ●●●●● | 発表年 | 1944年 2017年-2019年 |
超ざっくりとしたあらすじ
日系ブラジル三世の美女、マリア・ルーレス・可憐(かれん)が下町の銭湯へ
やって来たことから物語は始まります。
東向島の玉ノ井にある銭湯「熊の湯」。
時代の流れとキツイ労働環境により
経営の危機に瀕していた。
そこへ突然、日系ブラジル三世の
美女がやってきた!
彼女は熊の湯の息子:熊五郎とブラジルで出会い
結婚したので先に日本に来たのだった。
熊五郎の息子で六浪の鷹織(たかお)と
熊五郎の父・虎五郎は戸惑うが
若くて美人で頭がよく
やる気にあるマリアに引きずられ
熊の湯は閉店の危機を免れる。
肝心の熊五郎はブラジルで
金塊堀りをしてなかなか帰ってこない。
秋本治さんの明るい下町人情の
コメディです。
主要登場人物
マリア・ルーレス・可憐(かれん)
主人公。
長身で長い黒髪のグラマラス美女。
負けず嫌いの頑張り屋。
ブラジルで熊五郎と結婚し
一人で日本にやってくる。
ハイスクールの教師や
保育園で働いた経験がある。
熊野鷹織(くまの たかお)
熊五郎の一人息子。
大学浪人で六浪中。
突然現れたマリアに戸惑いながらも
受け入れる。
おじいちゃんと珍念さんと
3人で熊の湯を運営していた。
マリアからはカタカナで
タカオと呼ばれる。
熊野虎五郎(くまの とらごろう)
熊五郎の父で鷹織のおじいちゃん。
熊の湯の経営者兼運営者。
時々三助(※)をやっている。
※三助…入浴中の背中を洗ってくれるサービスをする男性。現代にはない。
熊野熊五郎(くまの くまごろう)
鷹織の父で虎五郎の一人息子。
ブラジルで金鉱探しをしている。
ブラジルでマリアと出会い結婚。
先にマリアだけ日本に行かせた張本人。
珍念(ちんねん)
40年以上熊の湯ので働いているベテラン。
引退するところをマリアが引継ぐということで
マリアにボイラー炊きなどを伝授する。
筆者おススメポイント
※ネタばれあります。
秋本治さんで、マリアというと
こち亀のマリア?かと思いますが
まったく別人物です。
何事にもポジティブで
優しく時には厳しいマリア。
時には相手をひっぱたいて
反省させます。
熊の湯の昭和な建物感や
玉ノ井の古い東京下町感が
情緒があります。
日系ブラジル三世のマリアのパワー全開で
見ていて気持ちのいい作品です。
書籍情報
集英社のヤングジャンプコミックスから全2巻で出ています。
現在、紙での入手は難しいです。
銭湯とは
昔は家にお風呂がないところが結構あったので
大衆浴場として銭湯(せんとう)がありました。
お金を払って大きなお風呂に入るところです。
現在ある銭湯と私の昔の記憶の銭湯とは
いろいろ違いがあると思うので
詳しくは書きませんが
今でも銭湯はあるそうです。
六浪タカオの頑張り
マリアの義理の息子タカオは
稼業を手伝ういい息子ですが
大学受験を6回も失敗しています。
失敗の原因は過酷な稼業の手伝い
なんじゃないかなと思うのですが
(朝から深夜まで労働)
6回も失敗しているタカオは
もはや諦め気味に。。。。。
そんなタカオにマリアは東大に入るよう
一緒に勉強して後押しします。
マリアの情熱に押されてタカオは
やる気を出します。
ここのところは読み応えがあります。
古き良き時代
この話を読んでいると
古き良き時代という言葉が浮かびます。
今の世知辛い世の中でも
あるところにはきっと
ありそうな心温まる話かも
しれません。
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