あしあと ちばてつや追想短編集は、ちばてつやさんが満洲引き揚げの時の思い出や
トキワ壮仲間との出会い、あしたのジョー最終回の話などが載っている短編集です。
これを読んでますますちばてつやさんのファンになりました。
※ネタばれあります。
ちば先生は4人兄弟の長男にゃ
懐かしさ | ●●● | 舞台 | 昭和~令和 |
ドキドキ度 | ●●● | 萌え要素 | あしたのジョー のたり松太郎 |
ほのぼの感 | ●●●●● | 発表年 | 2021年 |
この本で気が付いたこと:身体を動かすことの大切さ
ちばてつやさんは子供の頃、満洲からた大変な思いをして引き揚げてきたそうです。
幸いなことに家族全員無事帰って来られたそうで、ホッとしました。
そして漫画家になってカンヅメになった時にあることがきっかけで
トキワ壮の仲間たちと出会います。
これがかなり感動的です。
この短篇を読んで読んで、トキワ壮にいた漫画家、
特に赤塚不二夫さんと石ノ森章太郎さんのファンになりました。
人情と切磋琢磨。
素晴らしいです。
ちばてつやさんといえば、スポーツをやっているというのをどこかで読みましたが、
なぜスポーツをやるようになったのかが書かれています。
なぜハチャメチャな主人公なのか?
そして一番面白かったのが、「のたり松太郎」の話です。
ちばてつやさんは優しくてちゃんと身体にも気を使っているしっかりした人
というイメージがあったのですがなんで松太郎みたいな
ハチャメチャな主人公をかけるんだろう?
と不思議に思っていました。
そのわけが一番最後の漫画でわかります。
長男だから、弟がマネするから
しっかりしなさいと言われて
羽目をはずすことができない。
そのうっぷんを晴らすように
乱暴でメチャクチャな主人公を
書いて、面白かったそうです。
主要登場人物
ちばてつや
主人公。本人。漫画家。
満洲引き揚時は6才。
4人兄弟の長男。
しっかり者の兄で家族思い。
ちばあきお
ちばてつやの弟。
なんでもそつなくこなす
頼りになる弟。
石森章太郎(現:石ノ森章太郎)
トキワ壮に住む若い漫画家。
すでに人気作家でリーダー的存在。
赤塚不二夫
トキワ壮に住む若い漫画家。
石森章太郎と仲良し。
気のいい美青年。
筆者おススメポイント
※ネタばれあります。
満洲の引き揚げの悲惨な話はほかの漫画で読みましたが
家族全員無事に帰ってこれたのでトラウマになるほどの
描写はなかったのでホッとしました。
そして漫画家になり、忙しすぎて体調がおかしくなります。
どうしてそれが治ったかの話は興味深いです。
ちばてつやさんはトキワ壮に住んだことはないのですが
ある事件がきっかけでトキワ壮の人たちと知り合い交流が続きます。
トキワ壮の話は当時のいろいろな漫画家さんたちが書いていますが
みんな漫画が好きで勉強家で仲良し。
そんな仲間に入れたことをちばてつやさんが嬉しく思っている感じが伝わってきます。
書籍情報
ビッグコミックスペシャルで全1巻で出ています。
ちばてつやさんのエッセイ漫画は面白い
ちばてつやさんの漫画ももちろん面白いですが、エッセイ漫画も面白いです。
2023年7月現在もビッグコミックで「ひねもすのたり日記」というエッセイ漫画を連載されています。
時々怪我とか病気をされているようですが、お元気でずっと書き続けて欲しいです。
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